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2013年3月7日木曜日

配線略図をベースとしてJMRI パネルを作成

一つ前の記事で、パネルのテストを、”また”始めたのですが、漫然とテスト作成しても面白みに欠けるので、インターネット上で発見したシンプルな配線略図を元に、JMRIのパネルを作成してみる事にしました。


参考にした配線略図はこちらです。

参考図




シンプルで、配線の基本パターンの一つです。まずはこれを再現してみることにしました。
今回は配線のみで信号機を再現しておりません。また、横の配線が綺麗に揃っていない部分があります。テスト作成ということでお許し下さい。


図1。
軌道回路名と転轍機名を入れております。
また、本来であれば、51イ、51ロ という ”イロハ”名の転轍機ですが、こちらは 51A、51B という命名規則に変更させて頂きました。

図1
図1では、右行き、左行き、ともに本線通過の進路設定です。
前回の記事でも指摘したように、中線のY字ポイント(51B、61B)の黄色は残ってしまいます。ちょっと気持ち悪いのですが、あまり気にしなくてもいいかな?という気になってきました(笑)。



図2。
左行きの列車が中線(待避線)に進入して停車するルートと、左行きの本線列車が出発するルートを同時に引いています。

図2


しかし、、、万が一の過走行等を考慮して(専門用語的には、過走余裕距離内にポイントがある場合でいいのかな?)、図3のように、過走行距離も見越してルートをを”予約”して進入させてほうがよいでしょうね。

図3



図4。
右行きの列車が、中線に進入するルート設定。

図4



次は、このパネルに発点、着点ボタンを設置して、進路選択式の表示板を作ってみようと思います。

続く。

2013年3月6日水曜日

電子連動装置の表示制御盤のようなJMRIパネル

以前紹介しましたが、JR東海道線 鶴見駅の貨物線部分の ”CTCパネル”(と呼んでいいのかな?)をPanelProで作成しました。
自分で作っておいて、自己否定するのもお恥ずかしい話ですが、出来上がったもので色々試してみると、、、選択されているルートが”直感的に分からない”のです。


例えば、図1。

東海道 上り旅客線を迂回してきた貨物列車が、鶴見駅で貨物線に転線し、東京ターミナルを目指しているルートと、東海道貨物線を下ってきた貨物列車が、貨物本線を通過して、高島線下りにむかっているルートが、設定されています。

図1
ポイントの開閉状況や、パネル下半分にあるルート選択表示板を見れば、どのルートが選択されているのか明らかですが、”直感的に分かるか?”と自分に問いかけると、「違うなぁ」と答えざるをえません。



図2。
それと比較してみると、やはり”本物”は直感的でわかりやすいですね。

図2
図2の補足解説。先日購入した本 「連動装置」によれば、起動回路の色には次のような決まりがあります。

白: 在線なし
赤: 在線中
黄: 鎖錠中
シアン: 線路閉鎖中


JMRIのPanelProでここまで制御するのは至難の業ですので(理論的には出来ないことはないのですが、非常に面倒)。
そこで、当面は次のような決まりを作ってパネルを作ってみることにしました。

白:線路配置とする
黄:選択ルートとする

これで、選択ルート・非選択ルートを、”直感的にわかりやすい”状態に出来ればいいなと思い、テストをしてみました。


図3。
アイコンは自作します。この、”アイコンが自作できる”といのは、JMRIの強みだと思います。好きなように作成できるので、絵心のある人はコダワリのアイコンが作成できると思います。
私は、それほど絵心がないので、いたって普通のアイコンです。

ポイントはこれまで使っていたサイズの倍とし、選択されている回路を黄色にしてみました。

図3



図4。
直線部分はブロックとして ”配線描く” のではななく、”センサーの線を配線”とします。センサー無効の状態を白、有効の状態を黄色とします。

図4



図5
これらを組み合わせて、テスト的作ったのが図5のパネルです。
選択されているルートが 黄色で表示されるので、非常にわかりやすいです。

欲を言いだすときりがないのですが、、、在線検知にまで発展させた場合、在線中のブロックの色を黄色から赤に変更したいのです。 ですが、これは非常面倒なことになるので、昔の連動制御盤のように赤いランプを数か所設定して表示させることにしようかと思います。(後でテストしてみようと思います)。

図5


図6。
左から駅への到着ルートと、右から駅への到着ルートを、同時に設定した場合。
実際の鉄道では、左右同時に侵入させることは、禁止している場合が多いと、どこかで読んだことがあります。

図6


図7。
右行きのルートが設定されている場合。
このように色が変更されていれば、選択されているルートが一目瞭然、直感的にわかりやすいと思います。(線路の一部が ”選択” 状況になっているのは私のミスです )

図7



図8。
しかし、このやり方だとあっという間に壁に突き当たります。
例えば、この配線の場合。複線と、引き上げ線のある配線を描いてみました。複線は上下線とも本線通過のルートを設定、引き上げ線からは車両が進入ルートを設定しています。

図8


図9。
次に、引上げ線からの車両が、右行き本線に直接進入するルートを設定します。
すると、私のやり方では、赤矢印の所が黄色のまま残ってしまい、なんとも気持ち悪い状況になります。

図9


図10。
さらに、別のルート設定をしてみます。今度は、図9に加えて左行きの列車が側線に入る場合です。同じように、赤い矢印の場所にルート設定されてはいないのですが、黄色が残ってしまいます。

図10

うーん、どうしよう。。。
設定されているルートは分かりやすいのですが、、、。



そもそも、私のやり方は、JMRIの使い方からは逸脱している(?)ので、どうにもなりません。
この辺は、レイアウトパネルと上手に共存しながら解決した方がいいかな、と思っております。
レイアウトパネルには、在線しているレールを赤く表示する機能がありますので。

続く。。。

2013年2月14日木曜日

JMRI Signal Group Table について その2

前回の記事の続きです。

Signal Groups を設定するには、Signal Mast 以外に、事前に ”信号機”の設定しなければなりません。ここでいう信号機とは、赤・黄・青 の主信号機の事ではなく、進路指示器に相当するものです。例えば、こちらのページにあるこの写真の下の数字を表示している部分のことです。

JMRIの解説ページもありますので、見てみましょう。
http://jmri.sourceforge.net/help/en/package/jmri/jmrit/beantable/SignalGroupTable.shtml

上記、解説ページから抜粋した図をご覧ください。
黄色を現示している信号機の上に、進路が示されています。Signal Groupでは、この進路指示器を信号機として、設定しなければなりません。

この図のように、6つの進路がある場合には、6つの信号機を設定します。
考え方としては、一つの信号機に6つの表示がある、ではなくて、方向一つについて、一つの信号機をわりあてる、ということです。6つの信号機の一つ一つは、一つの進路しか指示できない、ということになります。
(この図は、直進、つまり通過以外に、6つの進路があるという考えて作られています)





私のテストケースでは3つの信号機をセットしました。





それぞれの、信号機の設定は図をご覧ください。
信号機としては、Single Outputを使っています。
理由は、、、これでうまく作動したからです(笑)という、なんとも非論理的な理由です。場当たり的ともいいますね。得意技です。

分岐番号には、パネルには割り当てない仮想分岐を設定しました。
これも試行錯誤の結果です。ですが、本来の使い方ではないような気がしています。

「Lunar」 と「消灯」 の設定ですが、対応する進路が開いた時には「点灯」させ、それ以外は「消灯」させる、という設定にしています。
進路指示器なら、この設定でうまく動いてくれるはず、と思っています。





3つの信号に割り当てた「図柄」です。単純にデジタル数字表示を選びました。
テストですが、簡単な設定でいきます。





信号機 IH1 には 数字の「1」、信号機 IH2には数字の「2」、信号機 IH3には数字の「3」を割り当て、パネルに設置しました。
これは、信号機 IH1 が「Lunar」、つまり「点灯」(という書き方でいいのだろうか?)状態になった倍に、数字の「1」が表示される、という仕組みです。

ちなみに、テストなので、パネルの見栄えは気にしないで、単に数字を横に並べてみました。
将来的に、入換信号機の進路指示器のように、”重ね合わせて” 綺麗に表示できるようにしたいです。






下図は、信号機 IH1 から IH3 を 点灯させた状態。
一番下の線を本線とし、下から2番目の線を「1番留置線」、一番上を「3番留置線」としています。

赤を現示している小さい信号機は、Signal Mastの設定の際、Basic Modelを選択すると設定される信号機です。ちょっと寂しい感じのする信号機です。




ここで、Signal Groups 設定します。
Signal Groupsの設定するには、メインとなる信号機が必要となります。
考え方としては、メインの信号機に付随する形でなんらかの指示をする信号機をSignal Gropusで作成する、とう事になります。
ここでは、事前に設定したSignal Mastを選択します。
そして、Signal Mastが 「Approach」となる際の進路指示器の振る舞いを、Signal Groupで設定します。




信号機 IH1 から IH3が点灯する為の条件(ポイントの状態)を設定します。





設定が終わったらテストです。
Signal Mast がApproach 現示、つまり、黄色 現示にします(信号機を直接クリック)。
すると、ポイントの開閉状況が内部で検査されます。検査の結果、留置一番線が開通しているので、信号機 IH1点灯条件と合致し、数字の「1」が点灯します。
これで、進路指示器の完成です!






と、先ほどまで、順調に動いていたのですが、なぜか動かなくなりました。。。。
一度稼働した後、画面キャプチャをしたり、設定を確認したりしているうちに、何かを設定をかえてしまったのか? このくらいすぐに治せればいいのですが、その後、色々いじってもだめでした。うーん、なぜだろう?

根本的な使い方が間違っているのかな?


さて、Signal Groupの動きが分かり、進路指示器の作成も出来るようになりました。
しかし、Signal Groupを作るにはSignal Mastを使わなければなりません。
が、私にとって Signal Mastに馴染みがありません。

ここまでやってきたくせに、、、アイコンを自作してLogixで実現させてほうが簡単なような気がしてきました。

終わり。

2013年2月13日水曜日

JMRI Signal Group Table について その1

JMRIを触っていると、様々な機能がある事がわかります。
現在、私が触っているのは、そのJMRIの中でも、PanelProだけです。
さらに、そのPanelProの中でも使っている機能は1割にも満たないと感じています。

暇をみつけては、面白い機能が無いかどうかJMRI探索しております。
その中で、これはどう使うのだろう?と思った機能が、「Signal Groups」 です。
ヘルプを見ても意味がよく分からなかったので、ネットで検索したところ次のページを見つけました。

http://jmri.sourceforge.net/help/en/package/jmri/jmrit/beantable/SignalGroupTable.shtml




これを見る限り、、、日本で言えば入換信号機と進路指示器の組合せか?と推測。
面白そうなので、さっそく試してみようと思ったのですが、このWebページを読むだけではどうにもわかりません。
さらに、Signal Masts とは何ぞや?という、そもそも論から始めざるを得ませんでした。



とりあえず、テーブルから Signal Groups を選択してみます。
すでに一つ、登録されていますが、気にしないでください。





追加を選択すると、System Name やユーザー名を入れる欄があります。
これはいつも通りですが、その次に Signal Mast を選択するボックスがあります。






つまり、Signal Mastを事前に作成しておかないと、Signal Groups を作れないという事のようです。
それ以外にも、信号の設定が必要になるようです。
上図では既に3つ設定しておりますが、これは改めて説明します。

ということで、Signal Groups は一旦、棚上げして、Signal Mast を追加してみる事にします。

Table から Signal Masts を選択し、追加をしてみます。




ユーザー名は適当ですが、Signal Systemから、特定の信号機スタイルを選ばないといけないようです。



このリストに出てくる信号機名、まったく馴染みがありません(笑)。
まったくわからないです。しょうがないので、JMRIのアイコンディレクトリを探検してみますした。
例えば、CSX-1998 のディレクトリをのぞいてみると、こんな信号が並んでいます。





他の Signal Mast も覗いてみましたが、どれも馴染みがないです。
こういう時はBasic Model Signals を選択してみます。




それ以外に、Mast Type や、Select Mast Driver などを選択せねばなりません。
これもよく分からないので、基本的かつ簡単そうだな、と推測できる設定を選択してみました。
なんとも場当たり的です。

Mast Type は Single と Double の選択。簡単そうな Single で。




Mast Driver も Virtual Mast、仮想マスト にしてみます。



Disable Specific Aspects、 つまり、どの現示を無効にするか?という選択項目があります。
今回、ヤードの入換をテストケースにしようと思っているので、 必要な色は、黄色(Approach)と赤(Stop)だけだなと思い、青(Clear)を Disable にしました。




設定し終わった Signal Masts。 System Name がなんだかすごい事になっています。




これで、Signal Mastsの設定が終わりました。
次に、Signal Group の設定の中で必要になってくる ”信号機” を設定します。

次の記事に続く。。。

2013年2月7日木曜日

成功: Logix で 信号機の現示を論理演算の条件に設定する方法

先日、Logixで 信号機の現示状態を論理演算の条件に設定できない。。。と、ボヤキをいれておりましたが、pururu さんから、正しい方法を教えて頂きました。

実験してみたところ、大成功でしたので、ご報告させて頂くと共に、その手順を掲載します。



1:まずはLogixのテーブルをオープンして、新しいLogixを作成します。






2:TestLogixというエントリーを作成して、新しい条件を作成していきます。






3:条件のユーザー名としてTestを作成し、追加のState Variableを設定します。






4:変化時間には 信号機を指定します。







5:System Name には、既存の信号機を設定します(今回は IHF102)








6:信号機の「何を見るのか?」という条件には 「Signal Head Appearance Equals」を指定します。











7:さてここからです。Variable Aspect を見ても、、、、相変わらずです。ここからが、pururuさんに教えて頂いた方法を実行してみます。







8:一旦 System Nameにカーソルを移動させて、エンターキーを押します。





9:すると。。。なんということでしょう! Variable Aspect で現示状況を選択できるようになりました!






これで、今まで出来なかった条件設定が可能になり、複雑なLogix設定と、信号機設定が、とても簡単になります。本当にうれしいです。

pururu さん、本当にありがとうございました。



でも、この挙動は、JMRIのバグと言えるかもしれません。
もしくは JAVAの問題かもしれません。

実は、ルート設定の画面でも、ちょっとおかしな動きがあり、初めての人にとって「ルートが設定できない!」という状況に陥る可能性があります。
この件は、別途 ブログ記事にします。